飼育に関するQ&A
Q.2週間以上拒食をしていて心配です。どうすればよいでしょうか。
A.脱皮前などで何も食べない場合があります。脱皮でない場合は床材の汚れ等も考えられますので、適した環境になっているか確認してみてください。餌を食べていた個体なら2週間程度では拒食というほど深刻な状況ではありません。大型個体で痩せていない場合は1か月以上は余裕で耐えます。我々と異なる理で生きている生物ですので基本的には絶食に強いです。日常管理ページを参照してください。また高地系の中には性質上、夜間でなく早朝に活動をするものもいます。給餌の時間帯を変えることも1つの解決方法です。
Q.足などが欠けています。治りますか?
A.治ります。脱皮を繰り返すことで再生しますので、気長に待ちましょう。
Q.ムカデを移動させたいが、つかみどころがわかりません。
A.体の半分より頭側をピンセットで素早くつかみます。意外と力をいれても問題ないのでガシっと抑え込みます。一気に空中へ引き上げ、すぐに目的の場所へ下す事がポイントです。ピンセットを登ってくることもありますので、登られた場合は2本目に切り替えて下さい。ベビーの場合はピンセットで傷つけてしまう危険性もありますので、現状の2倍以上のケージを用意し、床材まるごと入れてしまう方法もお勧めです。
Q.初心者にお勧めのムカデはいますか?
A.最も飼育してみたいムカデがお勧めです。その種が例え飼育難易度が高い種類だとしても全力で飼育方法等をお伝えいたしますのでご安心ください。
自分で選んだ個体というのが一番です。たくさんの写真を掲載していますので、お気に入りが見つかるまで写真を見て下さい。細かな差などはご説明いたします。もしどれでもいいから飼ってみたいという状態でしたら、厳しい意見ですが、まだムカデを飼う時期ではないかと思います。毒虫である以上、危険と責任を伴います。趣味の性質上「どうしてもこれが欲しい」と明確になっている方が飼うものという側面がございます。
Q.ムカデが死んでしまったがどうすればよいですか。
A.お悔やみ申し上げます。状態が良ければ液浸標本にすることが出来ます。コンタクトレンズなどに用いる精製水を用いて、体表の土を洗い流します。そして密閉できる瓶を用意し、90%前後の濃度のアルコールで満たし、ムカデを入れます。数週間もするとアルコールに色が染みだしますので液を交換してください。また密閉していてもわずかにアルコールが減少しますので、継ぎ足しを行います。アルコールにつけるだけと非常にシンプルですが、乾燥標本よりも形を残すことが容易で、また鑑賞の際に光を当てると美しいです。
もし腐敗などが進んでいる場合はティッシュなどに包み、ビニール袋に入れて封をし、外から見えないようにしてください。また、可燃ゴミ等各市区町村のルールに従い廃棄してください。庭など野外に埋めることは推奨しておりません。
Q.ハンドリングはできますか?
A.ハンドリングは大変危険ですので絶対にお控えください。咬まれた際に非常に強い痛みと腫れが出ます。また、咬まれた直後は痛みのため冷静な判断が出来なくなる可能性があり、脱走などを許す危険性がございます。サソリ脱走事件でキョクトウサソリが全面的に飼育不能になった例がございます。趣味継続のためには個々人が自らの管理下にムカデを置くことが必要です。ご協力のほどよろしくお願い致します。もし知人などで行っている方を見かけましたらハンドリングはやめた方がよいとお伝えください。
Q.飼いきれなくなってしまったがどうすればいいですか?
A.現物確認後、私がお引き取り致します。状態がよい個体でしたらお売りください。下取り、査定も致します。飼育はお金や時間もかかる行為ですから、様々な理由で継続できなくなってしまうことがあります。私どもは必ずしも終生飼育をしなければならないと考えておりません。飼育不可と判断された場合に手放すことはむしろ責任を持った行動と考えておりますのでご相談ください。また、上記の死んでしまった場合同様に、液浸標本にすることも可能です。なお野外への放出は国産種、外国種に関わらず絶対におやめください。
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