ムカデの脱皮

ムカデは脱皮をする事で成長をします。

脱皮直前は色が何となくくすんだようになり、また数週間、数ヶ月に渡って拒食をする事もあります。
Scolopendra piceoflava の脱皮前の色です。特徴的な模様がくすんでいます。
こちらが脱皮直後で脱皮殻を食べ終わった後の姿です。体表が透けており、気管まで見えるようになっています。

ムカデの弱点とも言える期間で、可能な限り放置するに限ります。
本来はかなりハッキリとした黄色と黒のため、知らずに見ると驚くかも知れません。
S. subcrustalis では脱ぎたては青白い事がわかりました。
緑とオレンジの中に青白い体が入っていたとは驚きです。

脱皮は成長のためだけでなく、脚や触角の再生をする事も可能としています。
しかしながら完全な復活というのは難しいらしく、1回目の脱皮では短い脚として再生、2回目で形は色が異なって再生する場合もあります。

マレーシアンジュエルの中腹の脚は本来赤いのですが、再生肢は黄色くなりました。

他のムカデ、例えばタイブラックでも

中央2本の再生肢の色が異なっています。

野生個体では、ほとんどの個体が何らかの要因で脚欠けもしくは再生肢をもっています。
歴戦の証と言えるでしょう。

飼育していると脱皮時に治りますから、是非労ってあげて下さい。


またFH個体やCB個体など、人の手を介して産まれたムカデは

多くの場合、脚を怪我していないため

本来のカラーパターンを知る事が出来ますね。


仮に足が欠けていても飼育するうえでは特に問題になりませんので、

ご購入される際は気に入った大きさや色を基準に選ばれるとよいかと思います。



0コメント

  • 1000 / 1000