驚異! ヤスデ専食のムカデ「ヨロイオオムカデ」
ヤスデに擬態し、ヤスデを喰らうムカデがいます。
その名もヨロイオオムカデ。
Edentistoma属の一種です。
以前よりアントルームの島田様のブログやOne's habitat Blog 様で紹介されていたムカデですが、私もついに憧れの本種を得ることが出来ました。
ヨロイオオムカデ
— Terminal Legs (@Terminal_Legs) August 21, 2021
Edentistoma属の一種。
ヤスデに擬態し、ヤスデを専門に狩るムカデ。
ヤスデの口に咬みつき、地面へ引きづり込んで行きました。 pic.twitter.com/h7ILiihvKU
スペシャリストらしい極めて洗練された狩りを行います。
ヤスデの口に顎肢(毒牙)を突き立てたかと思うと
自分の体長以上の大きさのヤスデが数分で動かなくなります。
その後は、内側から捕食していき、外骨格は美しく保たれたまま外されていきます。
一般的なオオムカデ属(Scolopendra)を見慣れている者からすれば、
性質の全てが異なるため、驚きの連続です。
狩りをした後は、ヤスデを地面に引きずり込み、その穴の中で食べていました。
素晴らしいムカデです!
私がムカデに狂い始めたキッカケはまさに本種です。
昆虫大学、東京レプタイルズワールドにて島田拓さんのヨロイオオムカデ展示を見た私は、気づけばマレー半島にいました。
その後、様々なヤスデを発見して少しずつ探し方などを学んでいきました。
オウギヤスデの仲間。幼体の頃はこういったものを食べているのかも知れません。
ヒキツリヤスデ目の仲間。虫の世界の先輩とツーショットです。
こちらも信じ難い大きさ……!
頭部をしっかりと守り捕食しにくそうなタマヤスデの仲間。
そして、ヨロイオオムカデに雰囲気が似ているマクラギヤスデの仲間。
他にも多種多様なヤスデ達を発見しました。
時にはマレーシア先住民のオランアスリにもお話しを伺って本種を探すことも。
彼らの一部は虫捕りで生計を立てているプロです。
最終的には、私と同じヨロイオオムカデを探しているマレーシア人のムカデマニアの友人が出来て、今回貴重な1匹を送って頂きました。
多くの出会いをもたらしてくれた個人的にも思い出深いムカデなのです!
次は自分で見つけたい……!
何と私がよく通っていた場所で友人が見つけてしまいました。足元は宝の山でした!
最後はTerminal Legs お決まりのS字ポーズ。
本種らしさを出しつつ撮れたかな。
これから、徹底的に観察して、よりこの種の魅力に迫って参ります!!!!
【期間限定 特別展示】
静岡県の磐田市竜洋昆虫自然観察公園さんにて特別展示が終了いたしました。
お越し下さった皆様、ありがとうございました!!
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