アルバゴールドについて
アルバ島のScolopendra gigantea も非常に人気の高いオオムカデです。
本種に関しても同様に形質を確認して参りましょう。
アルバという島の名は、スペイン語のoro=黄金 huba=ある に由来しており
ムカデを宝石に例える流通の文化的側面から見ても美しい名前だと思います。
参照:
Neotype designation and a diagnostic account for the centipede, Scolopendra gigantea L. 1758, with an account of S. galapagoensis Bollman 1889 (Chilopoda Scolopendromorpha Scolopendridae)
本論文によるとScolopendra giganteaの棲息地は
コロンビア北部、ベネズエラ、トリニダード、マルガリータ島、キュラソー島、アルバ島とされており、
分布域に関しては間違いなさそうです。
歯板の形状はスケッチに類似しています。
曳航肢 背面
曳航肢 腹面
決定打である、疎毛触角節と繊毛触角節数の確認をします。
写真ではかなり確認がしにくいカラーリングです。
拡大撮影します。(換算2.5倍相当)
根元から8節目までが疎毛触角節、9節目から17節目までが密毛触角節です。
Scolopendra gigantea の疎毛触角節数は8-10節程度
Scolopendra galapagoensis の疎毛触角節数は4-7節程度とされています。
歩肢、腿節のトゲにつきましては、最初の画像をご確認ください。
トゲが目立ち、複数確認がとれます。
総合的に判断して、インボイス通りScolopendra gigantea と同定しました。
以下、過去の記事です。
アジア産ですが図鑑を刊行しています。
様々なムカデを見ることが出来る世界でも数少ない書籍です。
是非ご覧ください。
0コメント