ムカデの撮影へのこだわり
本日Twitterでこのような投稿を見かけました。
↑スマホだと見られないカモ…。
なぜウナギなど長ものは、まっすぐ伸びた状態でなく「つ」の字にして撮影するのか。
という内容です。
私もムカデという「長もの」を扱う身ですので、考えてみました。
まず、ペルビアンタイガーバンドをほとんどまっすぐな状態で撮影しました。
大画面で見ると迫力がありますが、多くの方はスマートフォンで閲覧されていると思います。
次にS字に曲げた状態での撮影を試みました。
いかがでしょうか。
こちらの方が画面いっぱいにムカデが入って迫力を感じられると思います。
誌面や画面など限られたスペースに大迫力でムカデを感じていただきたいという思いから
S字になるまで待ち続けます。
1枚に最長16時間程度かけて撮影を行っています。
他には深度合成をよく用いています。
こちらが深度合成のない写真です。
曳航肢(体の後ろの方)がぼやけてしまっています。
ピントを少しずつずらした写真を複数枚撮影して、合成することで全体がくっきりしてきます。
カメラ内で深度合成を行えるOLYMPUS E-M1 MarkⅡ を用いているので、手動合成のような手間はかかりませんが
それでもすべてをオートには任せられないため、時折Photoshopで手動合成を行っています。
極めてわずかな振動や、ピクッとした触角の動きですらやり直しになる、根気のいる撮影です。
しかし、バッチリ決まったときの爽快感は素晴らしいものです。
よりムカデについて詳細に、そしてその場にいるような迫力を楽しんでほしいという思いから
このような撮影スタイルになっています。
写真というのは意外と手間のかかるもので、
こういった話を知っていれば無断転載がどれだけ恐ろしいことかわかっていただけるかもしれません。
それでは皆さん楽しいムカデライフを!!
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