THE CENTIPEDE 撮影舞台裏
3秒間。
たった3秒ムカデが良いポーズで静止するのを待つために57,600秒(16時間)要することもあります。
THE CENTIPEDE は深度合成という手法にこだわって撮影しました。
深度合成というのは、ピントが合った場所を合成して、クッキリと見せる手法です。
写真は性質上ピントが合う場所と、ボケる場所があるため、美味しい部分を15枚合わせて撮っています。
(一部写真は手動で追加しており、それ以上の枚数を積んでいます)
1枚目はその失敗写真。
生物は都合よく動きを止めてはくれません。
15枚の撮影中に少しでも動くとこのようになります。
深度合成なし
深度合成あり
深度合成をしなくても写真としては成立していますが
深度合成なし(曳航肢拡大)
深度合成あり(曳航肢拡大)
拡大してみると違いは一目瞭然。
どうしてもムカデの隅から隅まで余すことなく記録したい、見てもらいたいという思いがあり、このような手法を用いています。
撮影は早くても1時間程度はかかるため、膨大な時間を要しました。
その分、世界にも類を見ない書籍に仕上がったと自負しています。
ムカデの細部が見えた瞬間は毎度嬉しくて、
楽しみながら撮影したため、苦労したとは思いません。
しかし情熱、(もはや執着ですね)がなければ完成しなかったと思います。
幸いなことにご好評を頂いており、
皆さまに支えて頂き、引き続き撮影が出来ております。
触角から曳航肢までお楽しみ頂けると幸いです。
THE CENTIPEDE sec.1 Asian Scolopendra
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