学名の表記方法
実際にどのようにしてムカデの学名が書かれているのでしょうか。
表記する際は①Scolopendra ②subspinipes
このように「属名」 +「 種小名」の2つの名前を組み合わせる「二名法」が用いられます。
界・門・綱・目・科・属・種のうち、最後の2つ「属」「種」のみを表記します。
属名の頭文字は大文字、種小名は小文字で書きます。
「属」が苗字、「種」は名前というような考え方です。
斜体を用いているのは他の文章や単語と分けるためです。
特に英語圏などではこの区別は必然ですね。
Scolopendra のように下線を引いて表すことも可能ですが、多くは斜体が使われています。
亜種がある場合は三名法が用いられます。
種と分けるほどではありませんが、形態が異なっている地域集団などに対して亜種は用いられます。
現在では亜種から種に昇格しましたが
①Scolopendra ②subspinipes ③mutilans のように③に亜種名を入れます。
Scolopendra sp.など「sp.」もよく見る表現です。
これは属までは判明しているが、種までが分からない場合や
新種、未記載種などでまだ名前が決まっていない時などに用いられます。
なおsp.は斜体ではなく、ほかの文字と同様に書きます。
他にはS. subspinipesのように属名が明確で、他と被るものが無い場合は省略する事もあります。
一定のルールが分かると、読みやすくなってきます。
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