トビズムカデとアオズムカデの判別
トビズムカデ Scolopendra mutilansと
アオズムカデ Scolopendra japonica は
見る機会が多いオオムカデです。
頭の色が鳶色である事から転じて鳶頭=トビズ
頭が青いことから転じて青頭=アオズ
と呼ばれるようになったそうですが、現代の我々にとってはあまりピンとこないような気もします。
それはさておき、簡易的な判別方法として
頭の色が胴体と異なる場合、トビズ
頭と胴体が同色の場合、アオズであることが大半です。
なお、色彩が同定形質になりうるかは議論があり
参考にならないという意見も大きいです。
より正確に判断するためには第20歩肢(曳航肢の1つ前の脚)の跗節にある
蹴爪(spur)を見る必要があります。
トビズムカデにはご覧の様に、第20歩肢の跗節にも蹴爪があります。
一方、アオズムカデには青い丸で囲んでいるように、第20歩肢に蹴爪がありません。
他にも曳航肢のトゲの配置などが異なります。
安全に配慮しながら、ゆっくりと観察してみると面白いと思います。
是非、ムカデを観察してみてください!
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