コイチョウの飼育方法

コイチョウとは中国の貴州省を指しています。

学名はScolopendra hainanum こちら種小名は中国の海南省を意味します。

中国の比較的広範囲に棲息しているようで、

諸外国ではチャイニーズタイガーレッグと呼ばれることも多いです。


必ずしも貴州から来ているわけではないため、普段はチャイニーズタイガーレッグという名称を用いています。


飼育環境 

温度:5℃~28℃

湿度:40%~70%


これといって気を遣う面がない、非常に飼育しやすいムカデです。

飼育容器はレプタイルボックスや特大プラケースが適しています。

初めて飼育される方は特大プラケースがよいでしょう。

レプタイルボックスに比べ高さがあり、ムカデの扱いに慣れていないうちでも脱走の危険が少ない利点があります。

大粒赤玉土を3㎝程度敷き、コルクを隠れ家として用意します。

赤玉土のみですと潜れないため、必ず入れましょう。


窓際、直射日光を避けることは重要です。

広い温度適応がありますが、急激な変化には弱いため、十分注意してください。


自作ケージの場合、ほとんどの場合通気不足の傾向が見られます。

穴は多く開けておきましょう。


給餌

コオロギ、ゴキブリ、ジャイアントミルワーム、ピンクマウスなどを与えます。

週1回程度が目安ですが、フンをしたかどうか、腹のふくらみ加減はどうか

観察しながら給餌量を調節してください。


実はアジアでも最長クラスになる大型のムカデです。

ベトナムオオムカデなどScolopendra dehaani には太さこそ譲りますが

全長ベースで言えばこちらの方が長くなることもしばしば。

かなり大食いな側面もあるため、十分に与えたいところです。



ムカデの扱い方

毒性があり、素早い動きのムカデを扱いきれるのだろうか。

このような不安を持たれる方も多いのではないでしょうか。

①ケガしないこと

②脱走させないこと

この2つが重要です。


まずは革手袋とロングピンセットを2本用意しましょう。
溶接用の革手袋は外国産オオムカデでもすぐには顎肢(毒牙)を通しません。
ピンセットを2本用意するのは、ムカデがピンセットを登っても
すぐに切り替えられるようにするためです。

ムカデのちょうど中心あたりを下からすくい上げて挟むのが良いです。



色彩変異



オレンジ色の強い個体や


ほとんどバンドを消失している個体などもいます。


カラーバリエーションが多い点もこの種類の面白さといえますね!


0コメント

  • 1000 / 1000